マンションの付加価値を左右するものの一つは共用部分。
共有施設やサービスはどこまでが必要なのかは見極めておくべき。
最近は、都心・郊外に関わらず、大規模マンションが人気となっている。「大規模」の定義は、ここでは総戸数が100戸以上とする。しかし、今では、200個以上のものも多いようである。
大規模マンションの特徴・人気の秘密は、やはり付加価値の高さと言える。建物のデザインが著名な建築家・設計者であったり、敷地内の植栽や建物の垣内などのランドプランに力を入れている形もある。
大規模マンションの場合には、そのエリアの顔になる場合も多い。そして、戸数が多いことによるスケールメリットが働いているのも大きな特徴と言える。一戸あたりの費用負担が軽くなるというスケールメリットを生かして、充実した共用施設に魅力を感じて、購入を決める人も多いようである。
特に共働きの家族に人気が高いのは、託児所を備えたマンションである。他にもミニシアターやホビールームなどの趣味の時間を充足させる施設を備えている場合もある。そのような贅沢品(?)だけではなく、生活する上で便利な共用設備を充実させているマンションも多い。
例えば、オートロックは当たり前、宅配ロッカーの標準装備も多くなっている。更に24時間のセキュリティシステムを導入するマンションも多くなってきている。このように魅力的な共用設備に目を奪われる前に、注意しておきたいことがある。それは「本当に自分には必要な設備であるか?」という点である。キッズルームやスポーツジムは、初め(入居時)にはものめずらしさも働いて良く利用される傾向がある。
しかし、その後住民の誰もが使わなくなっていた、ということも多い。一部のマンションでは、民間会社が運営する託児所を設置する場合がある。しかし、民間の場合には、料金が高くて利用しにくいというケースも考えられるので気をつけたい。もちろん、他にも立体駐車場や免震構造、ホテル並みのフロントサービスなどもありがたい施設であった方がよい。
その場合には、メンテナンスや修繕に、それなりの費用負担が発生することを覚悟しておきたい。もっとも中小規模のマンションよりも一人当たりの負担額は少なくなるとは思われるが。特にフロントサービスの場合には、人件費という負担の裏返しともいえる。最終的には、本当に自分にとって必要かどうか、お金を払ってまで継続して利用していけるか、という点を、購入前に一度冷静に考えてみるのが大切と言える。
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マンションの性能を客観的に見るには。
購入するには、やはり性能のよいマンションを選びたい。
では性能のよいマンションとは何か?性能といっても、耐震性や省エネ性、遮台性など、いろいろな項目がある。分譲会社が行う自社広告での宣伝では、本当に性能がよいのか各社を比較しにくい。専門家でない、一般的な購入者の場合なおさらである。そういった背景で「住宅性能表示制度」というのがスタートした。マンションや一戸建ての性能を「構造の安定」「背環境」「火災時の安全」など9分野28項目に分けた。
それぞれの項目について「等級○」「△△%」などとわかりやすく表示するのが特徴である。表示する項目、表示方法、性能評価の仕方など、すべて国が基準を設けることで、一般の購入者でも表示内容を見れば住宅の性能を比較できるようになった。この性能表示は分譲会社だけではなく、「指定住宅性能評刷機関」という第三者機関に評価してもらうことも可能。
・設計段階で評価を受けて「設計住宅性能許制書」を発行。
・その後、施工段階と完成段階で検告を受けて、結果を「建設住宅性能評価書」として発行してもらう。
評価書にはそれぞれ法律に基づくマークを表示するのが決まりとなっている。分譲会社がマーク付きの評側書を売買契約書に添付することで、評価書の内容で契約したこととみなされる。評価書の発行料金はマンションの場合、売り主が負担するのが一般的。評価書付きのマンションなら性能を比較しやすいだけでなく、第三者機関によるチェックという安心感も得られる。
もし、このような建設住宅性能評価書付きマンションで、欠陥などのトラブルが起きた場合には「指定住宅紛争処理機関」として各地の弁護士会に紛争処理を申請して迅速に解決してもらえるという特典もつくので、やはりおススメである。
マンション・戸建選びのコツ:小さな不動産会社や工務店の場合は、地場の業者が良い。この記事の引用は、リンクだけ下さればご自由に使ってください 他のサイトでもご自由にこの記事の内容を使ってください。 でもこのページへのリンクはしてくださいね。(nofollow無しで)
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